有効成分エリタデニン
シイタケには、血圧や血中のコレステロール値を低下させる働きがある「エリタデニン」という有効成分が含まれています。シイタケについてはこちら。
このエリタデニンは、キノコの中でもシイタケに特に多い成分です。エリタデニンは水に溶けやすいので、干しシイタケを水に浸すことで、簡単に抽出できます。要するに干しシイタケの戻し汁ということですが、それが、ここでご紹介するシイタケエキスです。
これを飲むことによって、エリタデニンを体内に効率よく吸収することができ、高血圧や高コレステロールの改善や防止効果が期待できるのです。
シイタケエキスの作り方は、いたって簡単です。大きめの干しシイタケ1枚(小さいものなら2~3枚)をよく水洗いし、コップ1杯(約180cc)の水に漬けます。
これを冷蔵庫に一晩おいておくだけです。前日の晩に作り、翌朝飲むようにします。
作り置きはせずに、すぐに飲みきるようにするのがポイントです。作りおきしておくとせっかくの成分が酸化してしまうのですぐ飲むのが効果的です。
冷蔵庫に入れるのは、夏場などに雑菌が増殖するのを防ぐためです。また、シイタケは、独特の香りが強いので、冷やしたほうが飲みやすいはずです。戻したシイタケには、ビタミンDやビタミンE、食物繊維などが残っています。
残ったシイタケは、細かく刻んで料理に使ってもいいでしょう。食物繊維には便秘や血糖値の上昇をおさえる効果があります。このシイタケエキスは、材料費も安く、時間も手間もかからず、だれにでも実践できる健康法です。血圧の薬と縁を切ることが出来る人も多くおすすめの健康法です。
コレステロールも低下
人間は多くの場合、加齢とともに血圧が下がる傾向にあります。その原因のひとつに、血管の壁にコレステロールや中性脂肪(体内で最も一般的な脂肪) などの脂質が付着して、血管の通り道が狭くなることがあります。
こうして血管が狭くなったり、血管の弾力性がなくなったりすると、動脈硬化に移行します。
動脈硬化がさらに進行すると、血液がスムーズに流れにくくなるため、心臓はより強い収縮によって血圧を上げ、血流に勢いをつけなければなりません。
高い圧力の加わった血流は、血管壁を傷つけ、動脈硬化の範囲をさらに広げるという悪循環をくり返します。
ところで、動脈硬化の一因となる体内のコレステロールは、もっぱら脂肪分の多い食べ物から体内に取り入れられているとばかり思われがちです。しかし、実際は食べ物から摂取するコレステロールは全体の2~3割といったところで、その大半は肝臓でつくられているのです。
エリタデニンは、その肝臓に作用して、余分なコレステロールを体外に排泄する働きをもっています。
高血圧や動脈硬化をはじめとする生活習慣病(成人病) に対して、シイタケが有用であることがわかると思います。
しいたけの戻し汁が血圧を下げる作用についてはこちらの血圧の専門サイトでも紹介されているほどの定番の降圧食品です。血圧が高い人は是非、試してみるといいでしょう。降圧剤でなかなか下がらなかった頑固な高血圧がシイタケの戻し汁を飲んで3ヶ月で薬不要の正常になって人もいます。