大豆成分がコレステロール値を下げる

女性ホルモン様

最近、日本食こそ健康食、長寿食であると世界的に注目されていますが、その代表的な食品の一つが大豆です。
その大豆に、ココレステロール値が上昇しないようにする作用があることがわかってきました。
これは、大豆には、女性ホルモンによく似た「イソフラボン」という物質が含まれているためです。では、女性ホルモンによく似たイソフラボンが、なぜコレステロール値を安定させるのかです。
口から入り腸から吸収された栄養は、必ず一度肝臓に入り、それから血液中に入って体のすみずみにまで行き渡り、そこで使われるしくみになっています。
肝臓に蓄えられていた中性脂肪(体内の最もありふれたタイプの脂肪) もまた、血液の中を流れて、体のすみずみでエネルギーとして使われます。
ただし、中性脂肪は、栄養が不足している体の組織にとってはなくてはならないものなのですが、すでに体の組織に十分な栄養が行き届いていれば、不用品です。
それどころか、体の組織に取り込まれず血液中に余った中性脂肪は、「厄介者」の悪玉コレステロールとなってしまいます。そして、この悪玉コレステロールが、動脈硬化などの原因となるのです。
そこで、普通、血液中に余った中性脂肪は、すみやかに再び肝臓に吸収されます。そして、その際に不可欠なのが、女性ホルモンなのです。男性と女性の心筋梗塞になりやすい比率は六対一ですが、これは女性には女性ホルモンが豊富だからなのです。ですから、女性も閉経後は、女性ホルモンが減少するにつれて、動脈硬化症となる割合が増加します。大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをするので、コレステロール値の安定に役立つのです。
その効果は女性ホルモンには及ばないのですが、実験用のネズミにイソフラボンを使った実験では、コレステロール値が下がったという報告があります。自然界には大豆に含まれるイソフラボンのほかにも、高麗人参などにも、女性ホルモンと似た働きをする物質が存在することが知られています。しかし、日常的な食品では大豆だけに含まれるのがイソフラボンなのです。

熱にも強くどんな料理法も大丈夫

では、コレステロール値が高めで不安がある人は、大豆を1日にどれくらい食べたらいいのでしょう。大豆はあくまでも食品ですから、大豆ばかりを食べるのはよくありません。日常の食事の中で、ごく自然に食べていればそれで十分です。あえていうなら、大豆に含まれるイソフラボンは体内での利用と排出が速く、食べてから7~8時間で体外に流れてしまいますから、毎日毎食、みそ・豆腐・納豆・煮豆など、さまざまな形で大豆食品を食べるといいでしょう。
鬼打ち豆などは大豆そのものですから、酒のつまみにも最適です。また、イソフラボンは熱に強く、食べ合わせで効力が増減するといったこともないので、どんな調理法でもかまいません。若い世代の大豆食品の摂取量は、年々、減少の傾向にありますが、毎日の食卓にぜひ取り入れてほしいものです。

他に大豆イソフラボンの効能として更年期障害の予防・改善もあります。