血管病は自分で防ぐことができる

生活習慣を見直して血管病を防ぐ

心疾患と脳血管疾患は、どちらも血管の病気です。これらは、おもに、生活習慣の乱れによって血管が老化するために起こるものです。
心疾患には、心筋梗塞や心不全、狭心症などがありますが、いずれも心臓の力が衰えて全身に血液を送ることができなくなってしまいます。また、脳血管疾患には、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などがありますが、脳は、血液(酸素)が数分間止まっただけで壊死(えし)してしまうくらいデリケートにできています。

日本人の死因のトップといえば、悪性新生物(ガン)です。ガンは、遺伝するものもあり、不運な病気ともいえます。しかし、それと違って血管病は、ほとんど自分の生活習慣が乱れることでかかります。そして、血管病は命に関わるものですが、血圧が高いとか血糖値が高いという状態になってから、10年、20年という長い時間をかけて発症します。
その間に、自分のちょっとした努力で防ぐことができます。そう、血管病は、自分で予防することが可能な病気なのです。

タバコは有害物質のかたまり

愛煙家にとっては耳の痛い話かもしれませんが、タバコは健康な体に対して極悪な嗜好品です。
タバコには、ニコチンをはじめ、タール、カテコールアミンなどが含まれていて、有害物質のかたまりのようなものとも言えるでしょう。百害あって一利無し、といいますが、本当にキッパリとタバコを止めることがおすすめです。

タバコを吸うと交感神経が刺激され、快感を得ることができます。交感神経が緊張した状態になるため、眠気がとれる、頭がスッキリするというような気分になるのです。しかし、これは血管を収縮させているとも言えます。血管を無理に収縮させる行為は、ただでさえ一生懸命に働いている血管に、さらに無理を強いているのです。

そして、血管を収縮させて血流が悪くなるだけでなく、いたずらに血圧も上げています。タバコを吸ったときのクラッとする感じは、脳や心臓の血管がギューッと縮んでいるために起こるわけです。タバコを吸うとコラーゲンがボロボロになることもわかっていて、血管を老化させる、つまり動脈硬化の大きな原因となります。

自分や家族のために禁煙する

受動喫煙は、タバコを吸う本人よりも、まわりで煙りを吸う人に悪影響を及ぼすものです。公共の場などでは禁煙が一般的になってきましたが、家庭では、本人の意識以外に防ぐ方法がありません。大切な家族のことをじゅうぶんに考えましょう。

喫煙が習慣になっている人にとって、キッパリ禁煙するのは難しいでしょうから、まずは本数を減らすところから始めるのもいいかもしれません。