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ヘモグロビンA1Cや血糖値を下げて血管を強力に守るl日5杯の緑茶習慣

ヘモグロビンA1Cが2ヶ月でグンと下がった

日本の文化ともいえる緑茶。普段から何気なく飲んでいる人も多いかもしれませんが、緑茶には、カテキン、テニアン、ピタミンC、ビタミンE、ベータカロチンなど、健康効果が期待される成分が数多く含まれています。
緑茶のコレステロール調整作用

最近の研究ではポリフェノールの一種であるカテキンに、血糖値の上昇を抑える作用があることもわかってきました。糖尿病にならないためには、食べ過ぎずにインスリンの働きに見合った量の食事をすること、そして、血糖値を急激に上げないことが大切です。

そこで、緑茶に豊富に含まれるカテキンが注目されているのです。カテキンには、糖質の消化吸収を遅らせる働きがあることから、急激な血糖値の上昇が抑えられます。

ですから、食後に緑茶を飲んだり、甘いものを食べるとき緑茶を飲むのは、糖質の消化吸収を遅らせるという点で、とても理にかなった習慣なのです。

静岡県立大学の研究によると、緑茶を1日に7杯ほど飲んだら、ヘモグロビンA1Cの値が改善されたことが報告されています。平均6.2% だったヘモグロビンA1Cが、2ヶ月後には5.9%に下がったというのです。

高血糖にならなければ、血管を傷つける大きな要因を回避することができます。動脈硬化の進展を遅らせることに直結するのです。

緑茶のカテキンで中性脂肪も減少する

また、カテキンには、中性脂肪を減らす作用があることもわかっています。血液中の過剰な中性脂肪は、善玉コレステロール(HDLコレステロール) を減少させます。善玉コレステロールは、血液中にたまった悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を肝臓に運び込む働きするので、減少すると血液中の悪玉コレステロールが増加してしまいます。

さらに、中性脂肪が多いと、悪玉コレステロールが小型化して、「超悪玉コレステロール」になります。超悪玉コレステロールはサイズが非常に小さいため、血管壁の中へ入り込みやすく、酸化もされやすいので、血管を容易に傷つけて、動脈硬化を進行させます。

血液中の中性脂肪が増える原因は、炭水化物の取り過ぎと運動不足です。高中性脂肪血症の人は、炭水化物を少し控えて、ウォーキングなど軽い運動の継続をお勧めします。加えて、緑茶を習慣的に飲むようにしましょう。

温度で引き出される成分が変わる

このように、さまざまな側面から血管を守ってくれる緑茶ですが、お勧めの飲み方があります。緑茶からカテキンを上手に引き出すには、80度以上の熱いお湯で入れるのがコツです。

カテキンは緑茶の渋み成分です。ご存じのように、熱い湯で緑茶を入れると渋みが強くなります。つまり、カテキンがよく溶け出たお茶ということです。

また、コーヒーほどではありませんが、緑茶にも覚醒作用のあるカフェインが含まれています。熱い湯で入れたお茶はカフェインが豊富なので、朝に飲むとシャキッとします。

一方で、低温の湯でじっくりお茶を入れると、緑茶のうま味成分である「テアニン」が溶け出します。このテアニンにも、血管を守る効果があります。テアニンは副交感神経に働きかけ、心身をリラックスした状態にします。そして、副交感神経が優位になることによって、血圧が下がります。高血圧が改善されると、血管への負担が軽減し、血管の状態をよくすることにつながります。

テアニンは、新芽や新茶、あるいは玉露のように覆いをして栽培した茶葉に多く含まれます。また、最近では、うま味( =テアニン)をより引き出す入れ方として、水出し緑茶も人気です。寝る前に、ぬるま湯か水でじっくり入れた緑茶を飲むと、テアニンの効果で眠りやすくなるでしょう。

明るいうちはシャキッと覚醒するカテキン豊富な熱いお茶を、夜は眠りに導き血圧を下げるテアニン豊富な水出し緑茶を飲むのがお勧めです。静岡県立大学のヘモグロビンAI Cが下がったという研究結果は、1日7杯の緑茶によるものでしたが、まずは3食の後と食問などで、1日にトータル5杯程度の緑茶を飲むように心がけてみましょう。これでも緑茶の健康効果は十分に期待できます。

コレラO157、インフルエンザにも効くカテキンの強力な作用

糖尿病を撃退し便通もよくするマグネシウムたっぷり食のコツは「そばのひ孫」

マグネシウムは体内で作り出せない

マグネシウムたっぷりの食事で糖尿病になるリスクが50%近く改善するでも糖尿病にマグネシウムが効果大であることはわかりました。

マグネシウムは、カルシウムやカリウムなどと並び、私たちの生体には必要不可欠な栄養素(ミネラル)です。その主な働きは、骨や歯の形成、神経や筋肉の伝達、細胞内外のミネラルのバランス調整などです。

さらに、代謝(体内での物質の処理) など体内におけるさまざまな化学変化にも重要な役割を果たしています。糖尿病の予防・改善については、この働きが大きく関与してきます。

厚生労働省が推奨している日本人のマグネシウムの摂取量(30~60代)は1日当たり男性が370mg、女性が290mgです。しかし、実際の摂取量はどちらも3分の2程度というのが実状です。

この不足している約130mgをいかにして補っていくかが、糖尿病を防ぐ重要な鍵になるわけです。マグネシウムは体内で作られることはなく、外から取り入れるしかありません。つまり、普段の食生活の中でマグネシウムを確実、かつ持続的に摂取していくことが、何より大切になります。

標語でマグネシウムの多い食品を覚えよう

マグネシウムを食事で取り入れるために、これまでの食生活の内容をガラリと変える必要はありません。主食や副食、みそ汁の具などに、少しずつマグネシウム含有量の多い食品を取り入れていくようにしましょう。そのために大切なのは、どの食品にマグネシウムが多く含まれているかを大ざっばでいいので把握しておくこと。

そこで、レシピを考えるさいにも、この標語を基に、同じ作るならみそ汁の実をワカメにしたり、ヒジキの煮ものを1品加えたり、クリームシチューに牡蠣を使ってみたり。

こんな調子で、少しずつマグネシウムの量を積み重ねていけばいいのです。これなら、無理なく、自然にマグネシウムたっぷり食を習慣にしていくことができます。

標語をなかなか覚えられないという人は、まずは和食を心がけ、きちんと1日3食食べるよヽつにしましょう。

こむらがえりや便秘も解消する

一覧表を見ればわかりますが、マグネシウムの含有量が多い食材とは、バナナ以外はほぼすべてが和食に使われる素材です。ランチのときに、メニューをパスタよりもそば、カレーライスよりも幕ノ内弁当にするといった心がけでも、マグネシウムの摂取量が変わります。

また、糖尿病の増加と穀物の摂取量、つまりマグネシウム摂取量の減少は関係しています。意外に思われるかもしれませんが、1日3回主食をきちんと取ることも重要なのです。

また、一般に、精製された白い食品よりも、未精製の黒い食品のほうがマグネシウムの含有量が多くなります。砂糖なら白砂糖よりも黒砂糖。ご飯を食べるにしても、過に何回か玄米や五穀米を取り入れる、パンも白い食パンよりもライ麦パンを選ぶなどができれば理想的です。

また、今はマグネシウムを含んだサプリメントや飲料水が販売されています。これらを上手に利用してマグネシウムを摂取するのもお勧めです。こちら

マグネシウムをきちんと摂取できていると、手足のつり(こむら返り)がなくなったり、便秘が改善されたりといった、体調にもよい変化が出てきます。それが血糖値改善のサインになるかもしれません。

そ=そば(33mg)
ば=バナナ(32mg)
の=のり(300mg)
ひ=ひじき(620mg)
ま=豆(大豆22mg)
ご=五穀(アワ110mg、きび84mg、大麦25mg)
と=豆腐(絹ごし44mg)
ま=抹茶(230mg)
ご=ごま(いりゴマ360mg)
わ=わかめ(1100mg)
や=野菜(オクラ5mg、ゴボウ54mgなど)
さ=魚(あさり100mg、真味34mg)
し=椎茸(干しシイタケ110mg)
い=いちじく(乾燥いちじく62mg)
こ=コンブ(利尻コンブ40mg)
か=(牡蠣74mg)
い=いも(さつまいも25mg)

マグネシウムたっぷりの食事で糖尿病になるリスクが50%近く改善する

ドロドロになる糖の血液が血管を傷つけてしまう

糖尿病は血管の病気です。そう言うと、首を傾げる人がいるかもしれません。確かに、糖尿病は血糖、つまり血液中のブドウ糖が増え過ぎたことから体調にいろいろな不具合が起こる病気ですから、血液の病気とも言えるでしょう。

しかし、単に血糖値が高い状態だけなら、それほど問題ありません。糖尿病が本当に怖いのは、その先。高血糖でドロドロになった血液がゆつくり、そして確実に血管を傷つけていくことにあります。

そして、そこに待ち受けているのは、細くて小さな血管を侵す細小血管障害と、大血管障害。どちらも命に問わる深刻な血管の病気なのです。

細小血管障害は、糖尿病特有のものと言えます。特に、視力が侵される糖尿病網膜症、下肢の末梢循環が低下する糖尿病壊痕、腎臓の機能が低下する糖尿病腎症。糖尿病の3大合併症と呼ばれ、改善が困難な病気となっているこれらの病気は、いずれも柵小血管障害です。また、大血管障害は、いわゆる動脈硬化で、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞など重大疾患のリスクを高めます。

糖尿病の合併症 https://diabetes-d.com/

こうしてみると、糖尿病が血管の病気であること、それも放置しておくと生命にかかわる危険な病気であることがおわかりいただけると思います。

糖尿病増加の背景にマグネシウム摂取の減少

糖尿病の予防・改善といえば摂取カロリーの調整や適度な運動が知られていますが、これに加え、ぜひお勧めしたいのが「マグネシウムを積極的に摂取すること」です。その理由は、糖尿病は「太っている人がかかる病気」というイメージが強くあります。

確かに、肥満は糖尿病の大敵であり、内臓肥満が糖尿病の発症に深く問与していることは問違いありません。ただ、糖尿病には、それだけでは説明できない側面もあります。それは、「太っていなくても糖尿病になる人が多い」という事実です。この傾向は、特に日本人に多く見られます。では、

肥満以外にも原因があるとすれば、それは何か。日本人の糖尿病有病率の増加は、戦後「和から洋へ」という食生活の激変によるエネルギー摂取の過多=肥満が最大の要因と考えられていました。

しかし、1964~1973年ごろまでは、エネルギーの摂取量は一時的に2200kcal後まで増加しましたが、以後年々減少(2012年は1874kcal)しています。それでも、糖尿病の有病率は増加しています。そこで、食生活が変化した中身を詳細に検証しました。

その結果、和の食材の中でも、とりわけ穀物の摂取量の減少と糖尿病の増加との相関関係が見事に一敦している事実を突き止めたのです。であるならば、穀物に含まれているなんらかの栄養素。その減少が糖尿病増加の鍵を握っていると考えられるわけです。穀物には、多彩な栄養素が含まれていますが、中でも私が注目したのがマグネシウムです。

インスリンの分泌量を増やし働きもよくなる

理由はエネルギー産生、つまり糖が分解・処理される過程で、マグネシウムが非常に重要な役割を担っているからです。摂取されたブドウ糖は、分解されてATP(アデノシン三リン酸)という物質が産生されます。

このATPがさらにADT(アデノシンニリン酸) に変わるさいに発生するエネルギーが、細胞活動に使われるのです。

実は、マグネシウムには、ブドウ糖からATPを合成するのに必要な10種類以上の酵素を活性化する働きがあるのです。さらに、多くの学者による研究で、マグネシウムはインスリンの分泌量を増やし、働きをよくするという面からも糖尿病に有効であることが明らかになってきました。

例えば、九州大学大学院医学部・久山町研究室が地域住民1999人を21年間にわたって追跡調査した大規模な臨床疫学研究では、「マグネシウムの摂取量が増えると、2型糖尿病の発症リスクが37%低下する」という結果が出ています。また、米ノースカロライナ大学医学部や東京慈恵会医科大学など7大学の研究者が共同で行った研究では、マグネシウムの摂取量が多い人は、少ない人に比べて糖尿病発症率が47%低いと報告しています。

食事管理も運動もがんばって努力しているのに、それでもなかなか血糖値が下がらないという人は、マグネシウム不足が原因かもしれません。

マグネフォース 濃縮されたミネラル液でマグネシウムを摂取するでも紹介されていますが、マグネシウムは便秘改善にも非常に効果的です。頑固な便秘改善にも役立ちます。

大学病院の抗加齢ドッグでも推奨されているベスト3はニンニク・青魚・赤ワインの3つ

私も実践したら効果を再確認!10kgの減量に成功

シミやシワが多く、見た目の年齢が老けている人ほど、血管年齢も高いことが、大学の研究でわかりました。そして、見た目の年齢とともに、血管年齢も若返らせる方法は、エンドセリン1とAGEを減らし、内臓脂肪をためないことです。

これらは、シミを増やし動脈硬化を進める共通の原因です。改善策として、最も身近で手軽、さらに効果的な方法は、食事のしかたです。

まず、「三角食べ」をしている人は、今日から野菜を先に食べ、続いて肉や魚、大豆などのたんばく質、最後にごはんやパンなどの炭水化物を食べるようにしましょう。

これにより、血糖値の急激な上昇を抑え、血管への負担を減らせます。ちなみに、私はこの方法で食べるようにしてから、運動療法も合わせて体重が10kg減りました。

また、内臓脂肪をためないためには、もちろん腹八分目に。食べ過ぎは禁物です。揚げ物や妙め物など、高温で急速に料理をするとAGEが増えてしまいます。できるだけ、煮る、焼くといった調理法をするとよいでしょう。
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アンチエイジングに有効な食品

お勧めしている食べ物はまず、イワシなどの青魚です。青魚には、動脈硬化を予防するとされる不飽和脂肪酸のEPAが豊富です。

EPAは処方薬にもなっていて、これを服用した40代の女性は血管年齢が20歳も若返り、シミも小さくなりました。苦手だった青魚を食べるように心がけ、1年後に顔のシミの面積が小さくなり、見た目年齢が7歳若返ったという、60代の例もあります。

次に、ニンニクです。体によいとされる食品の情報は多くありますが、医学的な根拠があるものだけをすすめています。

ニンニクについては、継続的な摂取により、血管の弾力性が増したというデータが1997年に発表されています。スパゲッティやチャーハンにニンニクを入れるとおいしさが格段にあがります。
50代の男性の患者さんは、ニンニク入りスパゲッティをよく食べるようにしたところ、1年ほどでカサカサだった肌にハリが出て、血圧も安定してきました。自炊などが難しい場合は、こちら

また、お酒を楽しむのであれば赤ワインです。赤ワインには、レスベラトロールという、酸化を防止する物質であるポリフェノールが含まれています。

レスベラトロールのヒトにおける実験で、動脈硬化を防ぐことや、脳の血流量を増やすことで認知症を予防する可能性のあることが報告されています。1杯日はビールでも、2杯目からは赤ワインを飲むように習慣化できるといいでしょう。できそうなものを少しずつ取り入れ、若々しい血管と見た目を手に入れましょう。

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血管をしなやかにして心臓の骨化を食い止める栄養素

サプリからの摂取ではなく食事からとる栄養が基本

心臓の「骨化」は、冠動脈が動脈硬化を起こすと生じます。そのため、骨化を予防するには、まず動脈硬化の進行を防ぐことが重要です。

動脈硬化を促進する危険因子として、肥満、運動不足、偏った食生活(特に動物性脂肪の取り過ぎ)、喫煙、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、糖尿病、ストレスなどが挙げられます。

高血圧や脂質異常症、糖尿病などの持病がある人は、その治療をきちんと行うことが先決です。基本的なことですが、適度な運動とバランスのよい食生活を心がけて、肥満を解消することや、禁煙もぜひ実行してください。

食生活に関しては、まず毎日の食事で、カルシウムをしっかり取ることが必要です。骨化は体内のカルシウム不足が引き金となるからです。日本人のカルシウム摂取推奨量は、成人男性で1日当たり700~800mg、成人女性で650mgとされていますが、現実には多くの人が不足しています。

それを補うために、小魚や大豆・豆製品、葉物野菜、海藻、乳製品などカルシウムを多く含む食品を積極的に取ることが大切です。

特に女性は閉経後、女性ホルモンの分泌が低下するので、骨からのカルシウム溶出が増大します。

そのため、骨租髭症の予防のためにも、食事でカルシウムをしっかり取ることを心が」けましょう

なお、カルシウムはサプリメントで摂取するよりも、食事から取るのが理想です。サプリメントの場合、体内に速やかに吸収されて血中カルシウム濃度が急上昇しますが、これがかえつて骨化を促進する恐れがあるためです。

カルシウムが豊富な食品を多く取るとともに、適度に日光を浴びることと、少し負荷のかかる運動を習慣にしましょう。日光を浴びると、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが体内で合成され、骨に負荷のかかる運動を行うと、カルシウムが骨に沈曲者しやすくなります。

l年で骨化の進行が抑制きれたという報告も続々

カルシウム以外にも、骨化の予防・改善に有効な栄養素があることがわかっています。ビタミンKと、魚に多く含まれる脂肪酸であるEPA(エイコサペンタエン酸) とDHA(ドコサヘキサエン酸) です。

ビタミンK は脂溶性のビタミンで、納豆に多く含まれています。最近の研究によると、基準量を満たすようにビタミンKを摂取すると、1年ほどで骨化の進行が抑制された、との報告があります。

ビタミンKは、血管の内部に入り込み、動脈硬化を起こした血管壁にカルシウムが沈着するのを防ぐ働きがあると考えられています。
ビタミンKが多い食品の代表格は納豆ですが、血栓を溶かす「ワーファリン」という薬を服用している人は、薬の効果を打ち消してしまうため、納豆を食べてはいけません。

ほかには、モロヘイヤやコマツナ、シュンギクなどの葉物野菜、ワカメ、ノリ、ヒジキなどの海藻類に、ビタミンKが多く含まれています。ワーファリンを服用している人や、納豆が苦手な人は、これらの食品を積極的に取るようにしましょう。

魚を食べる日本人は白人に比べて進行が遅い

EPAやDHAに心臓の骨化を抑制する働きがあることは、日本人と白人の比較研究がきっか」けでわかりました。実は、日本人は白人に比べて、心臓の骨化の進行が遅いのです。骨化の度合いと、栄養素の摂取状況の関係を統計的に調べた結果、EPAとDHAを十分に取っている人は、骨化の進行が抑えられていると判明しました。

とはいえ、食生活の洋風化や肉など動物性脂肪の摂取が増えたことにより、日本人のEPAとDHA摂取量は減少傾向にあります。EPAやDHAは、イワシやマグロ、サバ、タイ、ブリ、サンマ、サケ、アジなどの魚に多く含まれています。

食事では肉ばかりに偏らず、魚も毎日食べるようにしましょう。このように心臓の骨化は、生活習慣、とりわけ食事と深い関係があります。年齢とともに進む心臓の骨化を食い止めるために、自分の生活習慣や食事内容を見直して、できるところから改善に取り組んでください。

心臓の骨化を防ぐ栄養素

カルシウム
  • 小魚
  • 大豆や大豆製品
  • ほうれん草
  • 小松菜
  • 春菊
  • 海藻類
  • 乳製品
  • EPA・DHA
    • いわし
    • まぐろ
    • サバ
    • タイ
    • ブリ
    • サンマ
    • サケ
    ビタミンK
    • 納豆
    • ほうれん草
    • 春菊
    • 海藻類

    マンボウの肝油

    死亡率が10倍!カルシウム不足が原因で心臓が硬くなる「骨化」

    60代男性の約20%の心臓は骨化している

    全身に血液を送り出すために、休みなく働いている心臓。体のほかの臓器と同様、心臓も加齢とともに機能が低下します。
    心臓を動かし続けている心筋は、年を重ねるにつれて筋肉が硬く変性し、心臓は徐々に小さく硬くなります。

    そうした心臓の老化現象の1つとして、近年の研究で新たに明らかになってきたのが、心臓の「骨化」です。

    骨化とは文字どおり、本来は柔らかい組織が、骨のように硬くなってしまうこと。心臓の骨化が起こる場所は、心臓を囲むように走っている冠動脈という太い血管で、動脈硬化に併発するかたちで生じます。

    通常の動脈硬化では、脂肪などが蓄積した結果、プラークと呼ばれる袋状の柔らかい塊が、血管内にできてしまいます。このプラーク内に、何らかの原因でカルシウムが沈着してしまった状態が、骨化です。

    通常の動脈硬化が、骨のように硬くなってしまうこと。

    心臓の骨化が起こる場所は、心臓を囲むように走っている冠動脈という太い血管で、動脈硬化に併発するかたちで生じます。

    プラークは、脂肪分や細胞の死骸など柔らかいものばかりなので、プラークがよほど大きくならない限り、破裂する危険性は高くありません。ところが、プラークの中で骨化したカルシウムは、ゴツゴツと硬く角が立った状態です。やや乱暴な例えをすると、風船の中にとがった小石を入れているうなもので、ささいな衝撃でもプラークが破れてしまい、冠動脈に血栓(血の塊)が詰まっ心筋梗塞や狭心症を招いてしまうのです。

    最近の研究で、心臓の骨化が起きている人は、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの脳血管疾患による死亡率が、10倍も高まることが明らかになりました。そのため、健康上注意すべき病変として、心臓の骨化が注目されているのです。冠動脈が骨化している人の割合は加齢とともに増加し、男性では50代で16%、60代で20%くらいです。

    女性の場合は、月経がある間は骨化はほとんど起こりませんが、閉経後に骨化が急速に進む傾向が見られます。ただし、個人差が大きく、動脈硬化が進んでいても骨化が起きていないケースもあります。

    不足するとカルシウムは骨から溶け出す

    なぜ、骨化が起こるのでしょうか。骨化が起こる主な原因は、体内のカルシウム不足です。体内のカルシウムが過剰なため、余分なカルシウムが血管のプラーク内に沈着して骨化すると思われがちですが、実は逆なのです。

    カルシウムは骨や歯を構成する主成分ですが、神経の伝達や筋肉の収縮、ホルモン分泌や免疫機能を正常に保つなど、体内で重要な働きをしています。

    そのため人体には、血液中のカルシウム濃度を一定に保つしくみがあります。血液中のカルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンが分泌され、骨からカルシウムを溶かし出して血液中に補給します。

    そうして、血液中に増えたカルシウムが血管のプラーク内に蓄積される結果、骨化が起こるのです。体内のカルシウムが不足するほど、骨からカルシウムが過剰に溶け出して、血管や脳、内臓など骨以外の臓器にカルシウムが沈着してしまうことを「カルシウム・パラドクス(逆説)」といいます。
    カルシウムで丈夫な骨をつくり、イライラを防ぐ

    かなり進行しても自覚症状がない

    ちなみに、カルシウムが骨以外の臓器に沈着することを一般に「石灰化」と呼びます。しかし、血管のプラーク内に生じるカルシウム沈着は、単に余分なカルシウムがたまる受動的な現象ではなく、骨の形成に働く骨力芽細胞などが関与する、能動的な現象であることがわかってきました。

    そのため、石灰化ではなく「骨化」と呼んでいます。心臓の骨化の有無は、画像検査の冠動脈CTを受けるとわかります。冠動脈CTで測定されるアガットストン・スコア(カルシウムスコア)が10以下の場合は骨化は「なし」、100 以上は「中等度」、400以上は「重度」と診断されます。

    残念ながら、一般の健康診断では、見つけることができません。心臓の骨化は、かなり進行しても自覚症状がないことがほとんどです。心筋梗塞や狭心症などを発症して、事後的に発見されるケースが大半です。

    それだけに、ふだんの生活習慣を見直して予防策を講じることが大切なのです。

    血管のケアで最重要なのは食事!動脈を元気にして血管病を防ぐ食生活3つの柱

    内皮細胞を傷つける高血圧の要因を排除

    血管の若返りを図って血管病を防ぐには、動脈の内皮細胞を元気にすることです。そのために最も重要で効果的なのは食生活です。食生活の柱は、次の3つです。

    1.塩分を減らす

    内皮細胞が傷つくと、その機能が低下してしまいます。内皮細胞を傷つける大きな要因になるのが高血圧です。そこで、血圧を上ヂる塩分(ナトリウム)を控えることが大切です。
    成人の1日の食塩摂取量の目標値は、男性で8g以下、女性で7g以下です。ただし、すでに高血圧の人では、6g以下が目安となります。塩分を控えるコツを挙げてみましょう。

    • 高塩分の食品を控える
      塩、しょうゆ、みそ、ソース、ドレッシングなどの調嘩科、カマボコなどの練り製品、ハムなど肉類の加工品、タラコやシラスなどの塩蔵品、干物、漬け物、梅干し、汁ものといった高塩分食品を控えめにしましょう。
    • 減塩調味料の活用
      減塩、減塩しょうゆといった減塩調味料を使うのもよいでしょう。減塩調味料は、血圧を上げる塩化ナトリウム(食塩)の一部を塩化カリウムに替え、塩分量を通常の半分程度にした調味料です。
    • カリウムを摂る
      ミネラルの一種であるカリウムは、体内の余分なナトリウムはいせつが尿中に排泄されるよう促します。そのためには、カリウムを多く含む野菜、果物、海藻、豆、キノコ、イモ類などを積極的に取りましょう。
    • カルシウム・マグネシウム・水溶性の食物繊維を取る
      これらもナトリウムの排泄を促します。カルシウムの多い牛乳、乳製品、小魚、緑黄色野菜、マグネシウムの多い大豆製品、特に納豆、ナッツ類、玄米、バナナ、水溶性食物繊維の多い海藻、リンゴ、柑橘類、イモ類なども取りましょう。

    2.魚や大豆製品の良質なたんばく質を摂る

    良質なたんばく質は、内皮細胞の新陳代謝を促します。特に、魚と大豆製品によるたんばく質の補給をお勧めします。イワシ、アジ、サンマなどの青魚には、良質なたんばく質とともにDHA(ドコサヘキサエン酸) やEPA(エイコサペンタエン酸)といった、動脈硬化の予防効果を持つ脂肪酸が豊富です。
    血栓の予防にEPA・DHA

    また、納豆や豆腐などの大豆製品には、良質なたんばく質とと一もに、動脈硬化の元凶になるLDLコレステロールや、活性酸素を減らすイソフラボンが豊富です。

    3.野菜をたっぷり摂る

    野菜をたくさん食べる野菜は、先に挙げたカリウムが多い上、活性酸素の除去作用を持つビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどを豊富に含みます。ビタミンCは血管の強化、ビタミンEは血行促進にも役立ちます。野菜の中でも、特にこれらが豊富なトマトやホウレンソウ、モロヘイヤ、カボチャなどがお勧めです。夫婦で血管を強くするウオーキングを毎朝実践以上のような食事の注意のほか、適度な運動を習慣的に行うことも大切です。ちなみに、私は長年、歩数計をつけて1日過ごします。
    つくづく実感しているのは、人は加齢とともに、どうしても運動量が減るということです。私くらいの年代になると、よほど意識的に歩かないと、1日1万歩は達成できません。

    このように、家族や仲間とともに運動するのもよい方法で、長続きさせる1つの秘訣です。以上、私の実体験も加えた血管強化のコツをお話ししました。
    内皮細胞を元気にするには、特別なことをする必要はありません。食事は和食を中心として、そして体をよく動かすということです。階段やエスカレーターの使用頻度を減らし、自分の足で歩いたり、階段を上ったりするのもいいでしょう。気軽にできるものから、ぜひ取り入れてみてください。

    動脈硬化はかなり進んでも自覚症状はないが首の動脈のエコー検査で一発でわかる

    動脈硬化の早期発見こそ血管障害を防ぐ秘訣

    循環器の救急外来では連日のように、心筋梗塞や狭心症といった血管障害を発症した方が絶えず救急搬送されてきます。緊急を要する手術や治療に日々追われながら考えていたのは、「こうなる前に、防ぐことができたら」ということでした。

    そこで、治療だけにとどまらず、病気になりにくい体、病気と闘える体を作るための、血管のアンチエイジングの指導や、動脈硬化の早期発見のための病院も治療をする病院と同じくらい重要だと気づかされました。

    特に力を入れているのが、動脈硬化の早期発見です。血管障害の大きな原因は動脈硬化ですが、これは急に起こるものではありません。

    昨日はなんでもなかった人が、翌日血管を見たらできていた、というものではないのです。動脈硬化は長い期間にわたって徐々に進行しますから、大事に至る前に進行を食い止めることが可能です。そのために当院では、動脈硬けいどうみやく化の疑いがある人には「頚動脈エコー」を実施しています。

    この検査では、頚動脈の硬さや厚み、狭窄の程度を画像で確認して、動脈硬化の進行の度合いを判断することができます。頚動脈は、首の横にある太い血管です。首の左右に1本ずつあり、この血管を通して脳に大量の血液が流れていきます。

    頚動脈は非常に太い、うえ比較的体の外側に位置しています。そのため、エコー検査で簡単に状態を確認しやすいというメリットがあります。
    頚動脈エコー検査では、左右の血管の状態を15分程度かけて見ます。痛みもなく、横になつているだけなので、体に負担はかかりません。

    頸動脈を見ることで全身の様子が見える

    ここで、動脈硬化につい、て少し説明します。血管は、「内膜」「中膜」「外膜」の3つの層からできています。血管の内側にあり、血液と接しているのが内膜で、その表面は「内皮細胞」というフィルターのような層で覆われています。

    内皮細胞には、血液が固まるのを防いだり、血管を拡張させたりする働きがあります。高血圧や糖尿病などで内皮細胞が刺激されて傷つくと、その部分に、コレステロールや脂肪がお粥のような軟らかい沈着物となつてたまり、「プラーク」と呼ばれるコプのような塊をつくります。

    その結果、内膜はどんどん厚くなります。プラークがある血管は硬く、内膿も狭いので、血流は悪くなり、血管が少し収縮しただけでも血流が途絶えます。この状態が動脈硬化です。また、プラークは破れやすく、破れるとそこに血の塊(血栓)ができます。それが血流に乗り、心臓の血管を詰まらせれば心筋梗塞を、脳の血管を詰まらせれば脳梗塞を起こします。

    動脈硬化を起こしやすい部位はいくつかありますが、その代表的な部位が頚動脈なのです。そして、頚動脈の血流速度や血流の状態は、全身の血流の状態を反映しています。さらに、頚動脈の動脈硬化が強いほど、その他の部位の動脈硬化も進行していると考えられます。これらのことから、頚動脈エコー検査で全身の動脈硬化の有無を判定できると考えられるのです。

    20代から始まっていても自覚症状はほとんどない

    自覚症状がほとんどない動脈硬化の危険因子には、糖尿病や高血圧、高脂血症、喫煙、肥満などが挙げられますが、加齢も大きな原因の1つです。

    実は、内皮細胞への脂肪の沈着は、20歳代ころからすでに始まり、じわじわと進んでいます。ところが、50歳を過ぎて血管がだいぶ硬くなってきても、自覚症状はほとんどありません。内皮細胞が破れて、血栓で血管が詰まったときに急性心筋梗塞や脳梗塞などを起こし、そこで初めて症状が現れるのです。

    危険因子を持っている場合は、動脈硬化の進行はもっと早くなります。危険因子を持っている人はもちろんのこと、自覚症状がない人も、50歳を過ぎたら動脈硬化の検査を定期的に受けることをお勧めします。

    見た目年齢と血管年齢は比例する動脈硬化が進んでいない人は見た目も若い

    見た目と血管の年齢を大学の実験で検証

    「人は血管とともに老いる」。これは、17世紀のイギリスの医師トーマス・シデナムの言葉です。老いる、とはなんでしょうか。決め手の1つは、「見た目」だと思います。自分の顔にシミやシワが多くなれば、老いたと思うでしょう。

    だとしたら、シミやシワが多ければ、血管も老いているのでは?。今から6年ほど前、こんな推測をしました。ところが、この仮説を皮膚科の先生に言ったところ、あっけなく否定されてしまったのです。

    「皮膚の老化であるシミやシワは、100%紫外線の影響」だということでした。しかし偶然、私の上司の教授が興味を持ち、また好奇心旺盛な女子大学院生が入学したことにより、正式に「血管年齢と肌ベきものでした。

    同年齢で64歳の女性を比べた場合、一方は、ほうれい線が日立たず、若く見えます。実は、血管年齢を調べたところ、一方は、70歳、もう一方は、62歳という結果が出たのです。つまり、見た目年齢が若い一方の方は、もう一方の方より血管年齢も若かったのです。

    273人の実験結果は驚くべきものだった

    被験者は、もちろんこの2人だけではありません。273人を対象に、皮膚のシミやシワ、きめや透明感といったものから、実際の年齢より若く見えた人を● 、老けて見えた人を○で分けました。
    評価をしたのは、20代から50代の、20人ほどの看護師です。それとともに、血管年齢を測るために、動脈硬化の進み具合を調べました。

    方法は、動脈硬化の指標として使われる、頚動脈の内膜中膜を合わせた厚さを測ることです。見た目の年齢と、血管年齢は相関するということが、はっきりわかるのです。

    シミを増やし動脈硬化を起こす共通物質

    では、なぜ血管年齢が高い、つまり動脈硬化が進んだ人ほどシミやシワが多く、見た目年齢が高いのでしょうか。その疑問を解くのが、「エンドセリン1」(ET1)と「AGE」という2つのキーワードです。

    ET1は、循環器科の領域では、動脈硬化の進行に関与する物質の1つです。血管の内皮細胞が産出するホルモンで、血管の収縮や拡張に作用します。

    一方、皮膚科の領域では、シミの原因であるメラニン色素を作るメラニン細胞を活性化する物質として捉えられています。つまり、ET1の値が体内で高くなれば、動脈硬化を起こしやすくなるだけでなく、シミも増えるというわけです。

    研究を進めると、内臓脂肪が多い人ほど、ET1の値が高いことも判明しました。

    しかも、高いだけでなく、ET1をどんどん出してしまうのです。もう1つのキーワード、AGEは、日本語では終末糖化産物といい、ブドウ糖がコラーゲンなどのたんばく質と結合してできる化合物です。
    純炭粉末 きよらは、尿毒素の除去力が強力で糖化物質「AGE」の吸着効果は薬以上

    体内にたまると、体をつくつているたんばく質の正常な働きが阻害され、シミやシワなど皮膚の老化を進めてしまいます。

    実験的に肌のメラニン細胞を糖化すると、シミの原因であるメラニン色素が作られることが、最近の研究でもわかっています。

    また、動脈硬化は血管の炎症により起こり、AGEはその原因の1つではないかと考えています。

    AGEは体内の酸化反応を促進し、動脈硬化を引き起こす活性酸素を発生させる要因にもなります。さらに、内臓脂肪の多い、いわゆる「メタボ」の人や糖尿病の人、脂質異常症の人もAGEが多いことが明らかになっています。

    おわかりですね。つまり、シミやシワの少ない、若々しい肌を保ち、同時に動脈硬化を起こさない強い血管にするための、共通項目は、ET1とAGEを増やさないようにすること。そして、内臓脂肪をためないことです。

    動脈硬化は見た目でわかる、耳たぶのシワ、まぶたのコブ、足の左右差など

    爪や毛、皮膚の状態に左右差があったら要注意

    動脈硬化は、怖い病気です。動脈硬化が進むと、血流が悪くなり血管が詰まって、脳梗塞や心筋梗塞、足の組織が死んでしまう壊痘など、重篤な病気を引き起こします。

    ときには、突然死を起こすこともあります。動脈硬化の予兆は、外見に現れることがあります。以下があてはまる場合は要注意です。

    動脈の進行を外見からチェック

    1. 耳たぶにシワができる
    2. まぶたにコブのようなもの(脂肪のかたまり)ができる
    3. 左右の足で爪の伸び方や毛(すね毛)の生え方が違う
    4. 左右の足の皮膚の色が違う
    5. 左右の足の太さが違う
    ABI検査=上腕の最大血圧÷足首の最大血圧=0.9が基準

    では、なぜこのような症状が起こるのでしょうか。動脈硬化があると、血液の流れが悪くなり、血流障害が起きます。血流が悪いと栄養が届きませんから、皮膚の温度が下がったり、皮膚のハリがなくなったり、細かいシワができやすくなったりします。

    また、爪や毛が伸びにくくなります。で、狭くなると顔の血流が悪くなり、シワができやすくなります。また、まぶたのコプは、遺伝性の脂質異常症に多い兆候です。

    体質的にコレステロールを分解する能力が低いと、血液中にLDLコレステロールがたまって、まぶたの細い血管に脂肪腫ができやすくなります。

    こうした変化とともに、立ちくらみや脳貧血なども起こしやすくなります。3~6は、足の太い動脈に起こる閉塞性動脈硬化症の兆候です。

    両方の足を比べて、爪が伸びない、毛が生えない、皮膚の温度が低い、皮膚にハリがない、足が細いなどがあれば、その足の血管が狭い、または詰まっているなどして、血流が悪くなっている可能性があります。

    また、蚊は皮膚から出る炭酸ガスをかぎつけて寄ってきます。ですから、蚊に刺されないほうの足は血流が悪く、代謝が落ちている可能性があります。

    H閉塞性動脈硬化症があると、少し歩いただけで、足がだるい、重い、痛い、つるといった症状が出て歩けなくなります。これは足の筋肉に乳酸などの代謝産物がたまるためですが、しばらく休むと回復して、歩けようになります。

    これを、間歇性跛行といいます。足の血流不全が強くなると、ちょっとした傷でも治りにくく、潰瘍をつくりやすくなります。さらに悪化すると、足の先の組織が壊死する壊痕になり、足を切断するはめになります。
    足の壊疽は糖尿病の合併症でもあります。

    問題はそれだけではありません。足に動脈硬化があるということは、全身に動脈硬化が起きていると考えられるのです。

    末梢の動脈硬化もわかるABI検査

    そこでお勧めしたいのが、下肢の動脈に狭窄や閉塞がないかどうかを調べる「足関節上腕血圧比(ABI)検査」です。ABIは、上腕と足首で血圧を計り、足首の最大血圧を上腕の最大血圧で割った数値です。

    通常は、手より心臓から遠い足の血圧のほうが高くなります。しかし、動脈に狭窄があると、その先に血液が行かなくなり、足の血圧が低くなります。ABIが1.0~1.4なら正常範囲です。1.0を切ると足の血流障害が疑われ、0.9を切ると、明らかな閉塞性病変が疑われますから、0.9が1つの基準になります。

    さて、もう1つ怖い数値を紹介しましょう。ABIが0.7なら5年後の生存率は7割、0.5なら5割に下がるというデータがあります。さらに低くなると、10年後の生存率は限りなくゼロに近づきます。

    なぜこんなに生命予後が悪いのかといえば、足の動脈が詰まっている人は、心筋梗塞や脳梗塞を合併している割合が多いからです。

    ちなみABIが0.7だと、間歇性跛行が出る段階、0.5を切ると傷の治りが悪くなり、潰瘍になりやすくなります。こうしたことから、現在では閉塞性動脈硬化症や心筋梗塞、脳梗塞を別々の病気と考えるのではなく、全身的な動脈硬化症の一穿症と捉えるようになつています。

    高血圧や糖尿病などの合併症や喫煙のある人は50歳から、合併症のない人でも65歳以上の人は、ABI検査はお勧めです。この検査によって、閉塞性動脈硬化症だけでなく、脳卒中や心筋梗塞の危険度もわかります。ぜひ一度、専門外来で検査を受けてみてください。

    大学の研究で実証された、高アルカリ天然温泉水 桜島 活泉水で体内の毒素を排出