死亡率が10倍!カルシウム不足が原因で心臓が硬くなる「骨化」

60代男性の約20%の心臓は骨化している

全身に血液を送り出すために、休みなく働いている心臓。体のほかの臓器と同様、心臓も加齢とともに機能が低下します。
心臓を動かし続けている心筋は、年を重ねるにつれて筋肉が硬く変性し、心臓は徐々に小さく硬くなります。

そうした心臓の老化現象の1つとして、近年の研究で新たに明らかになってきたのが、心臓の「骨化」です。

骨化とは文字どおり、本来は柔らかい組織が、骨のように硬くなってしまうこと。心臓の骨化が起こる場所は、心臓を囲むように走っている冠動脈という太い血管で、動脈硬化に併発するかたちで生じます。

通常の動脈硬化では、脂肪などが蓄積した結果、プラークと呼ばれる袋状の柔らかい塊が、血管内にできてしまいます。このプラーク内に、何らかの原因でカルシウムが沈着してしまった状態が、骨化です。

通常の動脈硬化が、骨のように硬くなってしまうこと。

心臓の骨化が起こる場所は、心臓を囲むように走っている冠動脈という太い血管で、動脈硬化に併発するかたちで生じます。

プラークは、脂肪分や細胞の死骸など柔らかいものばかりなので、プラークがよほど大きくならない限り、破裂する危険性は高くありません。ところが、プラークの中で骨化したカルシウムは、ゴツゴツと硬く角が立った状態です。やや乱暴な例えをすると、風船の中にとがった小石を入れているうなもので、ささいな衝撃でもプラークが破れてしまい、冠動脈に血栓(血の塊)が詰まっ心筋梗塞や狭心症を招いてしまうのです。

最近の研究で、心臓の骨化が起きている人は、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの脳血管疾患による死亡率が、10倍も高まることが明らかになりました。そのため、健康上注意すべき病変として、心臓の骨化が注目されているのです。冠動脈が骨化している人の割合は加齢とともに増加し、男性では50代で16%、60代で20%くらいです。

女性の場合は、月経がある間は骨化はほとんど起こりませんが、閉経後に骨化が急速に進む傾向が見られます。ただし、個人差が大きく、動脈硬化が進んでいても骨化が起きていないケースもあります。

不足するとカルシウムは骨から溶け出す

なぜ、骨化が起こるのでしょうか。骨化が起こる主な原因は、体内のカルシウム不足です。体内のカルシウムが過剰なため、余分なカルシウムが血管のプラーク内に沈着して骨化すると思われがちですが、実は逆なのです。

カルシウムは骨や歯を構成する主成分ですが、神経の伝達や筋肉の収縮、ホルモン分泌や免疫機能を正常に保つなど、体内で重要な働きをしています。

そのため人体には、血液中のカルシウム濃度を一定に保つしくみがあります。血液中のカルシウムが不足すると、副甲状腺ホルモンが分泌され、骨からカルシウムを溶かし出して血液中に補給します。

そうして、血液中に増えたカルシウムが血管のプラーク内に蓄積される結果、骨化が起こるのです。体内のカルシウムが不足するほど、骨からカルシウムが過剰に溶け出して、血管や脳、内臓など骨以外の臓器にカルシウムが沈着してしまうことを「カルシウム・パラドクス(逆説)」といいます。
カルシウムで丈夫な骨をつくり、イライラを防ぐ

かなり進行しても自覚症状がない

ちなみに、カルシウムが骨以外の臓器に沈着することを一般に「石灰化」と呼びます。しかし、血管のプラーク内に生じるカルシウム沈着は、単に余分なカルシウムがたまる受動的な現象ではなく、骨の形成に働く骨力芽細胞などが関与する、能動的な現象であることがわかってきました。

そのため、石灰化ではなく「骨化」と呼んでいます。心臓の骨化の有無は、画像検査の冠動脈CTを受けるとわかります。冠動脈CTで測定されるアガットストン・スコア(カルシウムスコア)が10以下の場合は骨化は「なし」、100 以上は「中等度」、400以上は「重度」と診断されます。

残念ながら、一般の健康診断では、見つけることができません。心臓の骨化は、かなり進行しても自覚症状がないことがほとんどです。心筋梗塞や狭心症などを発症して、事後的に発見されるケースが大半です。

それだけに、ふだんの生活習慣を見直して予防策を講じることが大切なのです。

血管のケアで最重要なのは食事!動脈を元気にして血管病を防ぐ食生活3つの柱

内皮細胞を傷つける高血圧の要因を排除

血管の若返りを図って血管病を防ぐには、動脈の内皮細胞を元気にすることです。そのために最も重要で効果的なのは食生活です。食生活の柱は、次の3つです。

1.塩分を減らす

内皮細胞が傷つくと、その機能が低下してしまいます。内皮細胞を傷つける大きな要因になるのが高血圧です。そこで、血圧を上ヂる塩分(ナトリウム)を控えることが大切です。
成人の1日の食塩摂取量の目標値は、男性で8g以下、女性で7g以下です。ただし、すでに高血圧の人では、6g以下が目安となります。塩分を控えるコツを挙げてみましょう。

  • 高塩分の食品を控える
    塩、しょうゆ、みそ、ソース、ドレッシングなどの調嘩科、カマボコなどの練り製品、ハムなど肉類の加工品、タラコやシラスなどの塩蔵品、干物、漬け物、梅干し、汁ものといった高塩分食品を控えめにしましょう。
  • 減塩調味料の活用
    減塩、減塩しょうゆといった減塩調味料を使うのもよいでしょう。減塩調味料は、血圧を上げる塩化ナトリウム(食塩)の一部を塩化カリウムに替え、塩分量を通常の半分程度にした調味料です。
  • カリウムを摂る
    ミネラルの一種であるカリウムは、体内の余分なナトリウムはいせつが尿中に排泄されるよう促します。そのためには、カリウムを多く含む野菜、果物、海藻、豆、キノコ、イモ類などを積極的に取りましょう。
  • カルシウム・マグネシウム・水溶性の食物繊維を取る
    これらもナトリウムの排泄を促します。カルシウムの多い牛乳、乳製品、小魚、緑黄色野菜、マグネシウムの多い大豆製品、特に納豆、ナッツ類、玄米、バナナ、水溶性食物繊維の多い海藻、リンゴ、柑橘類、イモ類なども取りましょう。

2.魚や大豆製品の良質なたんばく質を摂る

良質なたんばく質は、内皮細胞の新陳代謝を促します。特に、魚と大豆製品によるたんばく質の補給をお勧めします。イワシ、アジ、サンマなどの青魚には、良質なたんばく質とともにDHA(ドコサヘキサエン酸) やEPA(エイコサペンタエン酸)といった、動脈硬化の予防効果を持つ脂肪酸が豊富です。
血栓の予防にEPA・DHA

また、納豆や豆腐などの大豆製品には、良質なたんばく質とと一もに、動脈硬化の元凶になるLDLコレステロールや、活性酸素を減らすイソフラボンが豊富です。

3.野菜をたっぷり摂る

野菜をたくさん食べる野菜は、先に挙げたカリウムが多い上、活性酸素の除去作用を持つビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどを豊富に含みます。ビタミンCは血管の強化、ビタミンEは血行促進にも役立ちます。野菜の中でも、特にこれらが豊富なトマトやホウレンソウ、モロヘイヤ、カボチャなどがお勧めです。夫婦で血管を強くするウオーキングを毎朝実践以上のような食事の注意のほか、適度な運動を習慣的に行うことも大切です。ちなみに、私は長年、歩数計をつけて1日過ごします。
つくづく実感しているのは、人は加齢とともに、どうしても運動量が減るということです。私くらいの年代になると、よほど意識的に歩かないと、1日1万歩は達成できません。

このように、家族や仲間とともに運動するのもよい方法で、長続きさせる1つの秘訣です。以上、私の実体験も加えた血管強化のコツをお話ししました。
内皮細胞を元気にするには、特別なことをする必要はありません。食事は和食を中心として、そして体をよく動かすということです。階段やエスカレーターの使用頻度を減らし、自分の足で歩いたり、階段を上ったりするのもいいでしょう。気軽にできるものから、ぜひ取り入れてみてください。

動脈硬化はかなり進んでも自覚症状はないが首の動脈のエコー検査で一発でわかる

動脈硬化の早期発見こそ血管障害を防ぐ秘訣

循環器の救急外来では連日のように、心筋梗塞や狭心症といった血管障害を発症した方が絶えず救急搬送されてきます。緊急を要する手術や治療に日々追われながら考えていたのは、「こうなる前に、防ぐことができたら」ということでした。

そこで、治療だけにとどまらず、病気になりにくい体、病気と闘える体を作るための、血管のアンチエイジングの指導や、動脈硬化の早期発見のための病院も治療をする病院と同じくらい重要だと気づかされました。

特に力を入れているのが、動脈硬化の早期発見です。血管障害の大きな原因は動脈硬化ですが、これは急に起こるものではありません。

昨日はなんでもなかった人が、翌日血管を見たらできていた、というものではないのです。動脈硬化は長い期間にわたって徐々に進行しますから、大事に至る前に進行を食い止めることが可能です。そのために当院では、動脈硬けいどうみやく化の疑いがある人には「頚動脈エコー」を実施しています。

この検査では、頚動脈の硬さや厚み、狭窄の程度を画像で確認して、動脈硬化の進行の度合いを判断することができます。頚動脈は、首の横にある太い血管です。首の左右に1本ずつあり、この血管を通して脳に大量の血液が流れていきます。

頚動脈は非常に太い、うえ比較的体の外側に位置しています。そのため、エコー検査で簡単に状態を確認しやすいというメリットがあります。
頚動脈エコー検査では、左右の血管の状態を15分程度かけて見ます。痛みもなく、横になつているだけなので、体に負担はかかりません。

頸動脈を見ることで全身の様子が見える

ここで、動脈硬化につい、て少し説明します。血管は、「内膜」「中膜」「外膜」の3つの層からできています。血管の内側にあり、血液と接しているのが内膜で、その表面は「内皮細胞」というフィルターのような層で覆われています。

内皮細胞には、血液が固まるのを防いだり、血管を拡張させたりする働きがあります。高血圧や糖尿病などで内皮細胞が刺激されて傷つくと、その部分に、コレステロールや脂肪がお粥のような軟らかい沈着物となつてたまり、「プラーク」と呼ばれるコプのような塊をつくります。

その結果、内膜はどんどん厚くなります。プラークがある血管は硬く、内膿も狭いので、血流は悪くなり、血管が少し収縮しただけでも血流が途絶えます。この状態が動脈硬化です。また、プラークは破れやすく、破れるとそこに血の塊(血栓)ができます。それが血流に乗り、心臓の血管を詰まらせれば心筋梗塞を、脳の血管を詰まらせれば脳梗塞を起こします。

動脈硬化を起こしやすい部位はいくつかありますが、その代表的な部位が頚動脈なのです。そして、頚動脈の血流速度や血流の状態は、全身の血流の状態を反映しています。さらに、頚動脈の動脈硬化が強いほど、その他の部位の動脈硬化も進行していると考えられます。これらのことから、頚動脈エコー検査で全身の動脈硬化の有無を判定できると考えられるのです。

20代から始まっていても自覚症状はほとんどない

自覚症状がほとんどない動脈硬化の危険因子には、糖尿病や高血圧、高脂血症、喫煙、肥満などが挙げられますが、加齢も大きな原因の1つです。

実は、内皮細胞への脂肪の沈着は、20歳代ころからすでに始まり、じわじわと進んでいます。ところが、50歳を過ぎて血管がだいぶ硬くなってきても、自覚症状はほとんどありません。内皮細胞が破れて、血栓で血管が詰まったときに急性心筋梗塞や脳梗塞などを起こし、そこで初めて症状が現れるのです。

危険因子を持っている場合は、動脈硬化の進行はもっと早くなります。危険因子を持っている人はもちろんのこと、自覚症状がない人も、50歳を過ぎたら動脈硬化の検査を定期的に受けることをお勧めします。

見た目年齢と血管年齢は比例する動脈硬化が進んでいない人は見た目も若い

見た目と血管の年齢を大学の実験で検証

「人は血管とともに老いる」。これは、17世紀のイギリスの医師トーマス・シデナムの言葉です。老いる、とはなんでしょうか。決め手の1つは、「見た目」だと思います。自分の顔にシミやシワが多くなれば、老いたと思うでしょう。

だとしたら、シミやシワが多ければ、血管も老いているのでは?。今から6年ほど前、こんな推測をしました。ところが、この仮説を皮膚科の先生に言ったところ、あっけなく否定されてしまったのです。

「皮膚の老化であるシミやシワは、100%紫外線の影響」だということでした。しかし偶然、私の上司の教授が興味を持ち、また好奇心旺盛な女子大学院生が入学したことにより、正式に「血管年齢と肌ベきものでした。

同年齢で64歳の女性を比べた場合、一方は、ほうれい線が日立たず、若く見えます。実は、血管年齢を調べたところ、一方は、70歳、もう一方は、62歳という結果が出たのです。つまり、見た目年齢が若い一方の方は、もう一方の方より血管年齢も若かったのです。

273人の実験結果は驚くべきものだった

被験者は、もちろんこの2人だけではありません。273人を対象に、皮膚のシミやシワ、きめや透明感といったものから、実際の年齢より若く見えた人を● 、老けて見えた人を○で分けました。
評価をしたのは、20代から50代の、20人ほどの看護師です。それとともに、血管年齢を測るために、動脈硬化の進み具合を調べました。

方法は、動脈硬化の指標として使われる、頚動脈の内膜中膜を合わせた厚さを測ることです。見た目の年齢と、血管年齢は相関するということが、はっきりわかるのです。

シミを増やし動脈硬化を起こす共通物質

では、なぜ血管年齢が高い、つまり動脈硬化が進んだ人ほどシミやシワが多く、見た目年齢が高いのでしょうか。その疑問を解くのが、「エンドセリン1」(ET1)と「AGE」という2つのキーワードです。

ET1は、循環器科の領域では、動脈硬化の進行に関与する物質の1つです。血管の内皮細胞が産出するホルモンで、血管の収縮や拡張に作用します。

一方、皮膚科の領域では、シミの原因であるメラニン色素を作るメラニン細胞を活性化する物質として捉えられています。つまり、ET1の値が体内で高くなれば、動脈硬化を起こしやすくなるだけでなく、シミも増えるというわけです。

研究を進めると、内臓脂肪が多い人ほど、ET1の値が高いことも判明しました。

しかも、高いだけでなく、ET1をどんどん出してしまうのです。もう1つのキーワード、AGEは、日本語では終末糖化産物といい、ブドウ糖がコラーゲンなどのたんばく質と結合してできる化合物です。
純炭粉末 きよらは、尿毒素の除去力が強力で糖化物質「AGE」の吸着効果は薬以上

体内にたまると、体をつくつているたんばく質の正常な働きが阻害され、シミやシワなど皮膚の老化を進めてしまいます。

実験的に肌のメラニン細胞を糖化すると、シミの原因であるメラニン色素が作られることが、最近の研究でもわかっています。

また、動脈硬化は血管の炎症により起こり、AGEはその原因の1つではないかと考えています。

AGEは体内の酸化反応を促進し、動脈硬化を引き起こす活性酸素を発生させる要因にもなります。さらに、内臓脂肪の多い、いわゆる「メタボ」の人や糖尿病の人、脂質異常症の人もAGEが多いことが明らかになっています。

おわかりですね。つまり、シミやシワの少ない、若々しい肌を保ち、同時に動脈硬化を起こさない強い血管にするための、共通項目は、ET1とAGEを増やさないようにすること。そして、内臓脂肪をためないことです。

動脈硬化は見た目でわかる、耳たぶのシワ、まぶたのコブ、足の左右差など

爪や毛、皮膚の状態に左右差があったら要注意

動脈硬化は、怖い病気です。動脈硬化が進むと、血流が悪くなり血管が詰まって、脳梗塞や心筋梗塞、足の組織が死んでしまう壊痘など、重篤な病気を引き起こします。

ときには、突然死を起こすこともあります。動脈硬化の予兆は、外見に現れることがあります。以下があてはまる場合は要注意です。

動脈の進行を外見からチェック

  1. 耳たぶにシワができる
  2. まぶたにコブのようなもの(脂肪のかたまり)ができる
  3. 左右の足で爪の伸び方や毛(すね毛)の生え方が違う
  4. 左右の足の皮膚の色が違う
  5. 左右の足の太さが違う
ABI検査=上腕の最大血圧÷足首の最大血圧=0.9が基準

では、なぜこのような症状が起こるのでしょうか。動脈硬化があると、血液の流れが悪くなり、血流障害が起きます。血流が悪いと栄養が届きませんから、皮膚の温度が下がったり、皮膚のハリがなくなったり、細かいシワができやすくなったりします。

また、爪や毛が伸びにくくなります。で、狭くなると顔の血流が悪くなり、シワができやすくなります。また、まぶたのコプは、遺伝性の脂質異常症に多い兆候です。

体質的にコレステロールを分解する能力が低いと、血液中にLDLコレステロールがたまって、まぶたの細い血管に脂肪腫ができやすくなります。

こうした変化とともに、立ちくらみや脳貧血なども起こしやすくなります。3~6は、足の太い動脈に起こる閉塞性動脈硬化症の兆候です。

両方の足を比べて、爪が伸びない、毛が生えない、皮膚の温度が低い、皮膚にハリがない、足が細いなどがあれば、その足の血管が狭い、または詰まっているなどして、血流が悪くなっている可能性があります。

また、蚊は皮膚から出る炭酸ガスをかぎつけて寄ってきます。ですから、蚊に刺されないほうの足は血流が悪く、代謝が落ちている可能性があります。

H閉塞性動脈硬化症があると、少し歩いただけで、足がだるい、重い、痛い、つるといった症状が出て歩けなくなります。これは足の筋肉に乳酸などの代謝産物がたまるためですが、しばらく休むと回復して、歩けようになります。

これを、間歇性跛行といいます。足の血流不全が強くなると、ちょっとした傷でも治りにくく、潰瘍をつくりやすくなります。さらに悪化すると、足の先の組織が壊死する壊痕になり、足を切断するはめになります。
足の壊疽は糖尿病の合併症でもあります。

問題はそれだけではありません。足に動脈硬化があるということは、全身に動脈硬化が起きていると考えられるのです。

末梢の動脈硬化もわかるABI検査

そこでお勧めしたいのが、下肢の動脈に狭窄や閉塞がないかどうかを調べる「足関節上腕血圧比(ABI)検査」です。ABIは、上腕と足首で血圧を計り、足首の最大血圧を上腕の最大血圧で割った数値です。

通常は、手より心臓から遠い足の血圧のほうが高くなります。しかし、動脈に狭窄があると、その先に血液が行かなくなり、足の血圧が低くなります。ABIが1.0~1.4なら正常範囲です。1.0を切ると足の血流障害が疑われ、0.9を切ると、明らかな閉塞性病変が疑われますから、0.9が1つの基準になります。

さて、もう1つ怖い数値を紹介しましょう。ABIが0.7なら5年後の生存率は7割、0.5なら5割に下がるというデータがあります。さらに低くなると、10年後の生存率は限りなくゼロに近づきます。

なぜこんなに生命予後が悪いのかといえば、足の動脈が詰まっている人は、心筋梗塞や脳梗塞を合併している割合が多いからです。

ちなみABIが0.7だと、間歇性跛行が出る段階、0.5を切ると傷の治りが悪くなり、潰瘍になりやすくなります。こうしたことから、現在では閉塞性動脈硬化症や心筋梗塞、脳梗塞を別々の病気と考えるのではなく、全身的な動脈硬化症の一穿症と捉えるようになつています。

高血圧や糖尿病などの合併症や喫煙のある人は50歳から、合併症のない人でも65歳以上の人は、ABI検査はお勧めです。この検査によって、閉塞性動脈硬化症だけでなく、脳卒中や心筋梗塞の危険度もわかります。ぜひ一度、専門外来で検査を受けてみてください。

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血管を強くするカギは「内皮細胞」 内皮細胞を元気に保つ3つのポイント

内皮細胞が血管を監視し防御する

血管の最も大きな役目は、いうまでもなく血液をそれぞれの臓器や器官に届けることになります。しかし、血管は単なる「管」ではなく、複雑な構造と機能を持っています。

特に、血液を組織に届ける動脈には、血液と血管を健全に保つための、さまざまなしくみが備わっているのです。動脈は外側から、「外膜・中膜・内膜」の三層構造になつています。外膜は血管を保護する層、中膜は筋肉(平滑筋)が豊富で、血管の収縮・拡張を主に担う層です。

そして、内膜は、線維からなる薄い層と、その内側に並ぶ内皮細胞でできています。丈夫で若々しい血管と健全な血液をつくる重要なカギとなるのが、この内皮細胞です。

内皮細胞は、血管の最も内側にあって、一層の細胞だけが並び、常に血液と直接触れ合っています。血液と血管壁の仲介者のような役割を担っており、絶えず血管を守り、強くするように働いているのです。内皮細胞の主な役割は、「バリア機能」と「活性化機能」に大別できます。

バリア機能とは、血液中の成分が必要以上に血管内に人らないように監視・防御する働きのことです。この機能が正常に保たれていれば、動脈硬化のもとになる酸化LDLなどの有害物が、血管壁に侵入しにくくなります。

ある程度動脈硬化が進んだとしても、内皮細胞のバリア機能が回復すれば、傷が修復され、血管の強さがよみがえります。また、多少プラークがたまり始めていても、内皮細胞のバリア機能が強ければ、プラークが壊れにくくなり、血栓の予防につながります。

内皮細胞は血液も監視して調整する

一方、内皮柵胞の活性化機能とは、血管の拡張を促したり、血液をサラサラに保ったりする働きです。内皮細胞は、常に血流や血液の状態を監視しており、必要に応じてそれらを調節しています。

血流が増えると、内皮細胞はNO(一酸化窒素)という物質を分泌します。NOには血管を拡張する作用があるので、その分泌によって血圧が下がり、血管への負担が減ります。

血管の若返り「血管を押し広げ血流を改善する“NO”」

また、NOには血栓を防ぐ働きもあります。NOというと、排気ガスに含まれる有害物質として知られていますが、体内ではこのようにすばらしい働きをしています。NOは多過ぎても体への弊害が生じますが、内皮細胞が健全であれば、常に適度なNOが分泌されます。

内皮細胞は、血液の粘度も監視しており、血液サラサラの度合いを、常に適度に保つ役目もしています。

管病を防ぐ内皮細胞によい生活

このように、重要な役割を果たしている内皮細胞を健全に保つには、以下の3つがポイントになります。

  1. 内皮細胞を傷める要因を減らす
    内皮細胞を傷つける、最も大きな要因は活性酸素です。活性酸素の害を減らすために、抗酸化成分(活性酸素を除去する成分)の多い野菜、大豆などを積極的に取りましょう。禁煙をして、ストレスを軽減することも大切です。純炭粉末 きよら
  2. 血圧を上げない
    血圧が高いと、内皮細胞が傷ついて機能が低下します。血圧を高める主な要因は、塩分の取り過ぎと肥満です。減塩を心がけ、肥満の人は少しずつでも、標準体重に近づけましょう。
    発酵黒豆エキスの効能と降圧効果
  3. 血流を改善する
    血液と内皮細胞は、持ちつ持たれつで互いに健全性を保っています。適度な勢いでスムーズに血液が流れているほど、内皮細胞は高い機能を保てます。そのためには、脂質や糖質の取り過ぎを避け、適度な運動を心がけることが大切です。

内皮細胞は、約1000日、およそ3年問で生まれ変わります。3年と聞くと、長く感じるかもしれません。しかし、少しずつ入れ替わるので、今日から内皮細胞によい生活を心がければ、徐々に機能は高まります。

食事を中心とした、具体的な食習慣、生活習慣の改善が欠かせません。
血管の老化を加速させてしまうリスクファクター5つについて

年をとっていても血管は若返り可能!心筋梗塞や脳卒中を根本から防ぐ最新の血管ケア

25%の人が血管病で命を落としてしまう現代人

現在、日本人の死因のうち、心臓病と脳卒中を合わせると、全体の約25%を占めます。ここでいう心臓病の多くは心筋梗塞、脳卒中の大部分は脳梗塞や脳出血です。

これらは、すべて動脈硬化が主要な原因となって起こります。つまり、血管が硬く、もろくなることから起きる「血管病」なのです。

日本人のおよそ4人に1人は、血管病で命を落としていることになります。近年、死因のトップであるガンが注目されがちですが、血管病全体で見ると、ガンに匹敵する脅威です。

血管病の恐ろしさは、最悪の場合には突然死を招くだけでなく、助かっても後遺症が残りやすいことにあります。その後遺症が寝たきりや要介護につながることも多く、社会的にも大きな問題となっています。QOL(生活の質)を著しく低下させる腎臓病などもあります。これらを合わせると、血管病の影響はさらに大きくなります。

「人は血管とともに老いる」といわれるとおり、血管病の最大の原因は加齢です。加えて、血管に負担をかける高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)などがあると、動脈硬化と血管病のリスクはさらに高まります。

コレステロールが酸化すると動脈硬化の原因になります。

しかし、主要な原因が加齢であっても、日々の生活習慣を見直し、小さな心がけを積み重ねていけば、血管の若返りを図ることは十分に可能です。高血圧や糖尿病、脂質異常症がある人も、決して悲観したり、あきらめたりしないでください。

血液サラサラだけでは動脈硬化は防げない

血管病につながる動脈硬化は、血液内のLD Lコレステロール(全身の細胞に脂質の一種であるコレステロールを届けるために流れているもの)が、老化の元凶物質である有害な活性酸素の作用で、酸化LDLに変わることから起こります。

酸化LDLは、免疫細胞などの作用を受けて、プラークと呼りばれる粥状の塊になり、血管壁にたまっていきます。これは、いわば血管に「サビ」がたまっていくような現象です。こうなると

  1. 血管壁が厚くなる
  2. 血管の内腔が狭くなる
  3. 血管が硬くなる
  4. 血液の流れが悪くなる

といった変化が次々に起こり、動脈硬化が進んでしまうのです。

プラークが、もし高血圧などの刺激で破れると、そこを塞ぐために血栓(血の塊)ができます。これが狭くなった血管に詰まって起こるのが、脳梗塞や心筋梗塞です。

こうした一連の血管病を防ぐために、今まで重視されてきたのが「血液をサラサラに保つ」ことです。血液がドロドロであるほど酸化しやすいので、もちろん「血液サラサラ」は重要です。

しかし、それだけでは、血管病を根本的に防ぐことはできません。なぜなら、血液をよい状態に保つよう努めていても、血管のケアを怠れば、血液・血管ともに老化が進んでしまうからです。

きれいな水道水でも、さびた水道管を流れたら汚染されるのと同じです。これまでは、健康診断の技術的な問題もあって、血液が血管に与える影響ばかりが注目されてきました。

しかし、最近になって、逆に血管の状態が血液に大きく影響することもわかってきています。特に、血管の最も内側にある「内皮細胞」が、さまざまな面で血液の質をよくするとともに、血管にサビがたまるのを防いでいることが明らかになってきました。

血液だけでなく、血管、とりわけ内皮細胞に注目したケアでこそ、血管の真の若返りが実現できるのです。

主な血管病
  • 眼底出血
  • 脳卒中
  • 脳出血
  • 脳梗塞
  • 大動脈瘤破裂
  • 狭心症
  • 腎硬化症
  • 腎不全
  • 閉塞性動脈硬化症
  • 心筋梗塞

血管病を防ぐためには、脳出血の前ぶれなどのサインも大切です

キクイモの成分が血圧、血糖を下げるのにとても有効

キクイモで糖尿病が改善した人も

最近、全国でキクイモを毎日の食生活に取り入れ、心臓病の重大原因になる心臓尿や高血糖の改善に役立てている人が急増しています。

健康診断で血糖値が高いと言われ、現在は夫婦で毎日、生のキクイモを食べているご夫婦についてです。
朝食ではキクイモを薄くスライスし、塩を少しふって食べるのがお気に入りだったそうです。キクイモをとりはじめると、それから血糖値が徐々に下がりはじめ、糖尿病と診断された4ヶ月後には、インスリン注射の治療をやめるに至りました。

奥様は、30代から降圧薬を飲んでいました。葉を飲んでも、最大血圧は140mmHG、最小血圧は95mmHGと高めだったそうです。ご主人同様に生のキクイモを薄くスライスして、自家製の梅酢に漬けたものを朝食で食べています。また、キクイモの葉も偶然手に入れたので、これに熱湯を注いでお茶にして、主人といっしょに飲むのを日課にしていました。
すると、5ヶ月後にあれほど140mmHGから下がらなかった血圧が120mmHGまで下がりました。

高齢化が進む日本には必須の食材

生のキクイモの根茎は、一般的にはまだまだ手に入りやすい食品とはいえません。そこで、最近では、もっと手軽にキクイモを食事に取り入れてほしいと考え、普及に取り組む動きも活発になっています。最近の主流はいつでも食べられるように加工した粉末です。粉末だからお茶だけでなく飲み物や料理に混ぜ合わせて簡単に摂取できます。食前に摂るのが効果的ですが、食前にお茶で1杯飲み、食事中にもお味噌汁などに入れて飲むとさらに効果アップです。血糖値の上昇を防ぐことができます。キクイモの粉末はこちら

高齢化が進み、また、飽食の時代といわれる今の時代に、健康に役立つキクイモは、まさにピッタリの食べ物です。

キクイモは春に根茎を植えると、2過問程度で芽が出て、その後、2~4メートルまでに大きく成長します。あまり手がかからないので、育てるの簡単で、収穫は11月を過ぎてから行うのが一般的です。収穫まで、およそ半年という長い期問がかかります。しかも収穫すると生の状態では1週間程度しか日持ちがしません。

粉末なら手軽に利用でき、保存もきくのでおすすめです。

今、話題の根菜のキクイモは高血圧、高血糖の改善に効果大、試験でも実証済み

ドロドロだけでない!ベタベタ、ギュウギュウ、ギトギト、スカスカ血液はリスクが高い

突然死の現状という日本心臓財団のページを見ると、原因となるのは、圧倒的に心・血管系疾患に関係するものになっています。確かに突然死を招く重大な病気の原因となるのが、高血糖、高脂血症などの血液異常です。
さらさら血液にすぐに戻したいところですが、症状によってその解消法が異なるのです。

突然死のほとんどが血液異常による

秋~冬にかけて最低気温がぐんぐん下がる時期は突然死の発症率も比例して増加します。その突然死の死因を調査すると、9割以上が血液の異常により引き起こされています。冬に向けてこの血液の異常を正すことができれば突然死は予防できるということになります。
血液の異常とは具体的にどういったものを言うのでしょうか?大きく4分類することができます。血液のよくない状態を「ドロドロ」とあわらしますが、もう少し具体的にいうと4つになります。ちなみにドロドロ血液の原因のひとつは低体温です。体を温めることもとても大切です。
では早速、血液を具体的に4つに分類します。

  1. 糖分が過剰でベタベタ血液
  2. 脂が過剰でギトギト血液
  3. 血が濃すぎるギュウギュウ血液
  4. 血が薄すぎるスカスカ血液

です。この4種類の血液異常はそれぞれに異なる原因から引き起こされているわけですから、解消法も異なるのが当然です。ひとくちに血液をさらさらにするといっても血液の状態によって最適な方法を選ばないと逆効果になる場合もあるのです。

ベタベタ血液(糖分過剰)

こんな症状は要注意

  • 寝る前に空腹感がある
  • のどが渇く
  • 疲れやすい
  • 食欲はしっかり
  • トイレが近い

5つの症状のうち、2つが当てはまると「ベタベタ血液(高血糖)」の疑いがあります。
高血糖の原因は、脂質の摂りすぎ、運動不足ですが、特に冬は、暖房や厚着が体内のエネルギー代謝を悪くし、血糖値を上げてしまいます。これが糖尿病、腎臓病、脳梗塞などの原因になります。

天然繊維の肌着で血糖値が安定

人の体は、冬になると、血液を濃くする傾向があります。血中の糖分を多くして体を温めるエネルギーをつくろうとするのです。冬を越すために動物は肥えているのもこれと関連しています。したがってこの時期、ベタベタ血液を解消するには、暖房を弱め、薄着を心がけるのがよい方法です。体内から温めるために、血液中の糖分を代謝する働きが活性化し、高血糖を改善できるわけです。また、肌着は化学繊維よりも天然繊維のほうが、静電気によるストレスが少ないため、血糖値を安定させます。

食事は和食で酢の物を先に食べる

血液を糖分でベタベタにする最大の原因は、何といっても、高脂肪・高カロリーの食生活にあります。必要以上に摂取されたエネルギーが、糖のかたちで血液中にためこまれてしまうからです。したがって、ベタベタ血液をサラサラにするには、低脂肪・低カロリーの食生活を実践するのが最善の方法。
伝統的な和食ならば、この条件にぴったりです。なかでも酢の物は糖質の吸収速度を抑えるので、最初に食べておくと血糖値の急上昇を防ぐことができます。酢の物を作ることが難しい場合は、食前に酢を飲むといでしょう。黒酢についてはこちら

ギトギト血液(脂質過剰)

こんな症状は要注意

  • 階段で息切れ
  • 食事を残すことが嫌い
  • 肉料理が多い
  • お酒が好き
  • ストレスが多い

これらのうち、2つ以上が当てはまるという人は、「ギトギト血液(高脂血)」が疑われます。血中の脂肪は、ある程度は必要なのですが、多すぎると、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞につながり、たいへん危険です。50歳以上の女性の場合、総コレステロールの平均値でも要注意ラインを超えていますから、とくに警戒が必要です。

20分の散歩で脂肪を燃焼し、ストレス解消

余分な脂肪をためこまないようにする、というのが「ギトギト血液」を解消する重要なポイントになります。そのためにも注意したいのが、ストレスをためないということです。体内の余分な脂肪は、マクロファージという免疫物質が食べて排出する役割をになっていますが、ストレスがたまるとマクロファージの働きが鈍り、脂肪の排出が滞ってしまうのです。
その点で、冬はとくに注意を必要とします。というのは、寒さからくる外出不足、冬枯れによる色彩不足など、知らずしらずのうちにストレスをためる要因が少なくないからです。
この時期、ストレスを発散する効果的な方法としては、散歩がおすすめです。それも目的を持たないブラブラ散歩が最適です。常緑樹など緑の多いところを歩けば、色彩の効果もストレス解消を助けてくれます。また、20分以上歩けば脂肪燃焼にも効果的です。

ギュウギュウ血液(多血)

こんな症状は要注意

  • 眠れないことがよくある
  • 手のひらが妙に赤い
  • 肩がよくこる
  • 目が充血することがある
  • 尿の色が濃い

これらのうち、2つ以上に心あたりがある人は「ギュウギュウ血液(多血)」の可能性があります。血液中の赤血球が異常に多すぎる状態を多血といいます。とくに冬場など、水分の摂取量が少なくなると、赤血球の割合が高くなり、ギュウギュウとひしめきあっているような状態になりがちです。この状態を放置すると、心筋梗塞、脳梗塞、脳血栓などを引き起こす原因になりかねません。

1日1リットル以上の水分補給

ギュウギュウ血液の原因は、おもに血液中の水分不足なのですから、改善するには、とにかく水分を補給することです。水分であれば、お茶でもジュースでも、もちろん水でもかまいません。ただしアルコール類は、利尿作用が強く、逆に水分不足を招くことになりかねないので、ここでは除外します。
飲む分量は、最低でも1日に1リットルは必要です。ただし、それを一度に飲むのではなく、少しずつ取るのがコツ。体内に、つねに十分な水分を保つようにすることがポイントです。
水分摂取は回数、温度、量にこだわるが参考になります。

風邪をひいてしまったら水分摂取を多めに

風邪をひいたときも、水分補給はたいへん重要です。というのは風邪をひくと、肺機能が低下することから酸素の摂取量がふだんよりも少なくなり、血液中の赤血球が増加して「ギュウギュウ血液」の状態が進んでしまうからです。さらに、発熱があった場合、発汗などでますます水分不足になってしまいます。
したがって、風邪をひいたらかならず多めに水分を補給することが必要です。また、体内の水分不足が風邪を招いている場合もあります。冬に風邪が流行する原因のひとつは、空気が乾燥するからです。「冬になると風邪をひく」という人は、予防のためにも多めに水分を補給するとよいでしょう。

スカスカ血液(貧血)

  • 忘れをよくする
  • ボーッとすることがよくある
  • 疲れやすい
  • あくびをよくする
  • 爪の色が白っぽい

これらのうち、2つ以上が当てはまる人は「スカスカ血液(貧血)」の傾向があるかもしれません。「スカスカ血液」は赤血球が不足しているわけですから大変危険な状態です。
貧血の患者数は、近年、増える傾向にあって、現在、中高年女性のほぼ3人に1人が貧血ぎみであるといわれます。女性の場合、さまぎまな体調不良から「スカスカ血液」の状態におちいりがちですから、それが慢性化しないよう注意が必要です。

栄養補給と日光浴

「スカスカ血液」改善の第一歩は食事の工夫です。まず、赤血球のもととなる鉄分を多く含む食品(ヒジキ、ノリ、アサリ、レバーなど)を積極的に取ること。また、鉄分の吸収を助ける働きのあるビタミンB6(サバ、マグロ、バナナ、さつまいも)など、ビタミンB2(シジミ、牡蠣、スジコ、タラコ)を同時に摂るようにします。そして冬は特に積極的に太陽に当たることで体内にビタミンDが生成されて骨の形成を促進。その骨が赤血球をつるからです。1日10分で十分に効果的です。
鉄不足でめまい・貧血が起こり、集中力や思考力が低下する

老化を遅らせるための3大項目、ベスト3を実行して血管をもっと元気に

血管をもっともっと若返らせることが、イコール「若返り」ですが、これもあれも…とたくさんの情報があふれてどれを意識したりがんばったりしたらいいのかがわからなくなってしまいます。そんな人のために「若返りのベスト3」を紹介したいと思います。
老化を遅らせるためのには

  1. 活性酸素の除去
  2. 病気・事故の防止
  3. 適切な水分補給

です。

活性酸素の害

老化は、誰もが避けて通ることは出来ずにしかも治ることが期待できない唯一の病気ともいわれています。不老不死は、人間である以上夢物語といえるでしょう。しかし、老化を遅らせることは、努力次第で可能です。生きていくためには、摂取した栄養分を体内で燃やしてエネルギーを作り出すために「酸素」を必要としますが、その過程で「活性酸素」が発生します。
さらに、過剰な運動をしたとき、強いストレスを受けているとき、喫煙などでも多く発生します。活性酸素は、体内に侵入した細菌を殺したり、消毒作用を発揮したりして重要な働きをしていますが、一方で活性酸素は「諸刃の剣」で、体をサビつかせて老化の促進、がん細胞の発生、動脈硬化など生活習慣病の原因となることも知られています。

体内では、発生する活性酸素の書から身を守るために「抗酸化酵素」が作られていますが、加齢とともにその働きも低下していきます。活性酸素の除去が期待される栄養成分としては、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛やセレンなどのミネラル、ポリフェノールなどがあります。これらの成分を含む食品としては、次のようなものがあります。

ビタミンC

いちごやレモンなどです。

ビタミンE

アーモンド、ピーナッツ、うなぎなどです。

亜鉛

かき、チーズなどです。

ポリフェノール

赤ワイン、プルーンなどです。

ストレスが多い人が必要なビタミンはこちらです。

病気と事故に気をつけて、寝たきり予防

老化が問題になるのは、老化が進むと病気になる可能性が急増するのと同時に、事故を起こしやすくなるからです。加齢により体のバランスがとれにくくなり、体を動かすことが少なくなるため筋力が容易に低下し、転倒しやすくなります。それまで元気でばりばり働いていた人が脳梗塞や心筋梗塞をきっかけにどんどん体の状態が悪化してしまうケースもあります。最近は、40代前半でこのような状態になる人も増えています。

つい去年まで楽にできていたことが急に今年からできなくなったりします。子供の運動会でお父さんが転倒しまくるのも加齢によりうまく走れないのです。ただし、普段から走ったり運動をしているお父さんはそれなりに走ったりができます。
また、視力の低下や、脳梗塞やパーキンソン病などの病気でも歩行が困難になるため転倒しやすくなります。だ転倒したときに大腿頚部(下肢の付け根)を骨折したり、頭を打って頭蓋内に血の塊ができ、認知症と似たような症状が出る「慢性硬膜下血腫」をきたしたりします。
こうした事故や病気によって長期間の安静が続くと、さまざまな身体機能がん著しく低下することで、寝たきりとなったりします。

体内の適切な水分量

人間の体の60% は水分で出来ています。加齢による身体機能の変化のひとつに、この水分量が減少することがあげられます。運動や入浴で汗をかいたときには脱水状態になりやすくなります。脱水は、血液の粘調度を高める、いわゆるドロドロ血になるため血管が詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞を起こしやすくします。

また、加齢によりのどの渇きを自覚しにくくなることもあります。こまめに適量の水分を補給することが大切です。ただし腎機能が低下している高齢者では、水分の摂りすぎは負担を掛けるので注意が必要です。1日に必要な水分量は年齢や体重など人によって異なりますが、味噌汁などの料理に含まれる水分も含めて、1~2リットルといわれています。冷たい水ではなく、常温の水を1日に何回もにわけて飲むのがポイントです。
若さを保つならやっぱり抗酸化力が強力な活泉水がおすすめです。
6~7割が水分なのですから少し質のいい水を摂るのが健康にいいことは言うまでもありません。無農薬野菜や有機野菜なんかも大切ですが、やっぱりまずは水です。